オーディオの用語について各々頭文字別に纏めて掲載しています。
わかりにくいオーディオの専門用語を頭文字別にまとめて一つ一つ解説しています。
よく聞くけど理解していなかった用語やカタログに載っているけど意味が分からなかった用語など
ここで理解を深めてみましょう。
A~Z
オーディオ用語解説- A級
- パワーアンプの構造をあれこれ語っても仕方がないので、今のアンプはトランジスターを二階立てで使い電流を流し抵抗として使い、押したり引いたりするプッシュプルが主流だが、このまま使うと信号のつなぎ目あたりに歪みが発生するので、このふたつのトランジスターに適当量のアイドリング電流を流す。上下のトランジスターのひとつずつを単独で使っても歪みが出ないところまでアイドリング電流を流すとA級と呼ばれるアンプになる。
- bit数
- 情報伝達の最小単位をbit(ビット)という。音の波形はアナログ。この波形の電圧を一定時間の間隔で読んでやることをサンプリングという。この電圧をキリのいい一定の桁数の数字にしてやることを量子化という。扱える数は、8ビットならば256通り、16ビットなら65536通りとなり、SN比もよくなる。
- D/Aコンバーター
- 伝送/記憶/加工などのプロセスを経たデジタル信号は、元のアナログ信号に戻されてこそ価値がある。デジタルのままでは、人間には確認できないからだ。このデジタル信号をアナログ信号に変える回路のことをデジタル・アナログ・コンバーターといい、略してDACと称することもある。この逆がA/Dコンバーター。コンバートの方式で1bit(ビット)や24bitなどいろいろある。D/A変換したあと、デジタルフィルターを通してきれいなアナログ波形になるのだ。
- DIN
- ドイツ工業規格に準拠した略称で、カーオーディオの場合は、ヘッドユニットの統一規格として使用している。クルマ側のスペースとしての規格は横180/縦50mm。そのため178W(横)X50H(縦)mmのものが多い。2DINはそのサイズの2段分で180WX100Hmmだ。
- DSP
- デジタル・シグナル・プロセッサーの略。音楽信号をデジタル化し、直接音と間接音の音響特性を変化させ、任意の音場を創出する装置。普通に録音された音楽も、ライブハウスやコンサートホール、ジャズクラブや教会といった特殊な音場での演奏のように再現できる。デジタルオーディオ全盛の今、デジタルネットワークやタイムアライメイト機能搭載の本格派も揃い、中級以上のヘッドユニット(レシーバー)には内蔵される場合が多いが、あくまでアナログでありたいものだ!
- DVD
- デジタル・ビデオ・ディスクの略。CDと同サイズの12cm光ディスクに、CD7倍以上の情報を収められる大容量の次世代メディアとして注目を集めたDVDは、ナビゲーションなどのDVD-ROM、DVD-RAM、DVDビデオ(映画一本分に相当する133分までの高画質映像とCDを上回る超高音質のデジタルサウンドを記録可能なメディア)、DVDオーディオ(オーディオ専用のDVDの新しいフォーマット。192kHzのハイサンプリングによって再生周波数の上限で96kHzを実現)が登場し、今後が離せないメディアです。
- f特性
- 「FREQUENCY RESPONSE」のFをとってf特といったりしているが、周波数特性のコトを指す。入力を一定として周波数を変化させたときに、出力側がどのように変化するかを調べたモノ。
- MOS-FET
- 高級単品アンプに採用されている、高性能半導体素子(トランジスター)が"MOS-FET"だ。 MOS(金属の電極/酸化物の膜/シリコンベースの3層構成)型FET(電界効果トランジスター)は、電流の変化で動作する一般的なトランジスターと違い、入力インピーダンスが高く電圧の変化で動作する。その特長はリニアな動作曲線を備え、スイッチング歪みを抑え、連続した大電流や熱暴走に強いことなど。作ることと小型化が難しく、高級アンプに使用されることが多い。
- OFCクラス
- ラインケーブルやスピーカーケーブルなど、オーディオケーブルの線材として伝導率のよい無酸素銅(OFC)を使ったモノをいう。PCOCCと呼ぶ、OFCより純度の高い銅を使ったモノもある。その線材を防振絶縁体や耐熱性の高いシールド材でシールドした、車内で使うのに最適なケーブルが揃っている
- PPコーン
- スピーカーの振動板は紙を円錐状にした(コーンという)モノを振動させて音楽を奏でるのだが、紙では心もとない(クルマでは雨とかの天敵が多いので)ので、ポリプロピレン・ポリマー(PP)などの、軽量で高剛な素材が多用されている。
- RCAラインコード
- RCAとはオーディオ機器とオーディオ用ケーブルを接続する端子形状の一種で、ピンコネクターとも呼ばれている。一般的に使用されているコネクターで、ひとつのコネクターに2極(+と-)があり、これにヘッドからの信号を伝達するコードをセットにしたモノをいう。LchとRchセットの2chモノが一般的。
- SN比
- 残留ノイズのコトで、雑音(NOISE)を信号(SIGNAL)で割った数字をデシベル換算した数値でdBで表示する。dBはあくまで比較のための単位で、RMS(mV)のように絶対値ではないが、一般的には数字が大きいほど雑音レベルが低く、クリアな音と考えられている。